理事長挨拶

 令和3年6月20日に開催されました日本保健医療福祉連携教育学会(JAIPE)の総会および理事会で、日本保健医療福祉連携教育学会の理事長としてご推薦を受け、ご承認をいただきました。多職種連携教育を牽引された高名な高橋榮明先生、木下正信先生を引き継ぎ、理事長を務めさせていただいておりましたが、再任いただいたことで本学会と本職の重責を改めて感じ、身が引き締まる思いです。

 高齢化および高度化が急速に進む我が国の保健医療福祉において、多職種協働(IPW)、多職種連携教育(IPE)の重要性とニーズがさらに増している一方で、大学などの教育機関でのIPE、医療や福祉の現場でのIPWは、まだ十分に実践、定着しているとはいえません。また、令和2年から継続する新型コロナウイルス禍がもたらした社会や医療の分断の経験から、大きな社会的、医療的な困難に対応する新たな、そして多様なIPW、IPEの在り方が模索されています。本学会の目的である「保健・医療・福祉各分野の連携の基づく教育・研究と実践を推進し、わが国における健康で豊かな長寿社会の発展に寄与する」(会則第3条)ことを目的とする本学会からの積極的な提言と活動が、今こそ求められていると強く実感しております。

 こうした本学会の社会に対する責務を果たすとともに、本学会をさらに発展、活性化させるための具体的な取り組みを新理事会とともに進めていきたいと思っております。望ましいIPE、IPWの構築のために討議・検討の場や、人材育成のための様々な機会を提供するとともに、医療福祉関連の教育学会との連携を主体的に進めたいと考えております。こうした取り組みを通して本学会の活動のすそ野をさらに拡げて会員増を図り、本学会の円滑な運営に努めたいと思います。

 是非とも本学会会員や関連する方々のご協力、ご支援をいただき、学会をさらに活性化して、全国の新たな IPE、IPWを推進していきたいと思います。何卒よろしくお願い申し上げます。

日本保健医療福祉連携教育学会 理事長
木内 祐二

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