理事長挨拶

令和6年7月29日に開催されました日本保健医療福祉連携教育学会(JAIPE)の理会で、日本保健医療福祉連携教育学会の理事長としてご推薦を受け、ご承認をいただきました。多職種連携教育を牽引された高橋榮明先生、木下正信先生を引き継いで理事長を二期務めさせていただき、この度、再任いただくこととなり、光栄に存じますとともに、本学会と本職の重責を改めて感じ、身が引き締まる思いです。

高齢化および高度化が急速に進む我が国の保健医療福祉において、IPW、IPEの重要性とニーズがさらに増し、多くの医療・福祉職種のモデル・カリキュラムでもIPEが必修の学修として位置づけられるようになりましたが、大学などの教育機関でのIPE、医療・福祉の現場でのIPWは、まだ十分に実践、定着しているとはいえません。一方で、令和2年からの新型コロナウイルス禍がもたらした、社会や医療の分断の経験と、新たな教育と医療福祉のスタイルの模索から、新時代のIPW、IPEの多様な取り組みが全国で始まっています。「保健医療福祉各分野の連携の基づく教育・研究と実践を推進し、わが国における健康で豊かな長寿社会の発展に寄与する」(会則第3条)ことを目的とする本学会による、IPE・IPW構築の促進とその拡充のための積極的な活動が、今こそ求められているものと強く実感しております。

こうした本学会の社会に対する責務を果たすとともに、本学会を発展させるための具体的な取り組みを新理事会とともにさらに進めていきたいと思っております。地域や教育機関での望ましいIPE、IPWのプログラム作成と円滑な実践を支援する場や人材育成のための様々な機会を提供するとともに、医療福祉関連の多くの教育学会と連携・協働してIPEプログラムを検討するためのプラットフォームの構築を進めたいと考えております。こうした取り組みを通して本学会の活動のすそ野をさらに拡げたいと思っております。

是非とも本学会会員や関連する方々のご協力、ご支援をいただき、新時代の保健医療福祉各分野の連携の推進に貢献していきたいと存じております。

何卒よろしくお願い申し上げます。

 

日本保健医療福祉連携教育学会 理事長
木内 祐二

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